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【海外視察】世界の果てから見える風景・・・インド編

サム・リアルティの高橋です。
インドの首都デリー(視察4ヶ国目)にやってきました。
灼熱地獄です!
むわっとする熱風と砂ぼこりが体にまとわりつき、20メートルも歩かないうちに体が汗ばんできます。
インドには夏季、雨季、乾季と三つの季節があり、今は雨季。そのため夕方には度々スコールが降り、元々悪路が多いインドでは道路はこのように冠水してしまいます。
2012-09-07 16:13:08 写真1
本日の気温は30度前後ですが、夏季には最高気温48度に達するようですから日本人である私には想像もつかない世界です。日本ではお茶ばかり飲んでいた私も、ここインドでは毎日コーラやファンタ等喉がスカッとする炭酸飲料ばかり飲んでいます。
今回はインドの住環境について、お話したいと思います。
この写真は、私が泊まっている街の写真です。
2012-09-07 16:14:32 写真1
街のメインストリート
2012-09-07 16:15:33 写真1
一歩路地を入ると商店街です。
随分荒廃した街並みだと思われるかもしれませんが、実はここはインドの新市街ニューデリーから電車で2駅離れたところに位置し、最寄駅から徒歩5分の好立地の街です。東京でいうところの八丁堀というところでしょうか。
インドは、著しい経済発展を遂げるBRICsのうちのひとつですから、
もう少し近代的な街並みを想像していたのですが、街には古びた建物だけでなく、客引きや物乞いが溢れ、時には牛(ヒンドゥー教における聖なる動物)が道路を塞いでいる等成長国のイメージは全く湧きません。そして、四六時中、車のクラクションがけたたましく鳴り響き、まさに街は混沌としています。
とりわけ衛生面においては、ハエや蚊が多く、水道水は飲用できないことはもちろんのこと、うがいも油断はできないようで、環境は劣悪であると言わざるを得ません。野犬も至る所におり、インド国内で狂犬病によって死亡する数は、年間で約1万5千人もいるそうです(外務省HPより)。
2012-09-07 16:16:45 写真1
道路・寺院・駅構内と至る所にいる野犬

2012-09-07 16:18:35 写真1
住宅に関してはホテル同様、ハイクラス・ミドル・スタンダードの三つに分類され、日本と遜色ない住まいを利用することは可能ですが、私は正直お金があっても、この街には住めないと感じました。
ちなみに私が泊まっているAsharam Marg駅の家賃相場(1ベッドルーム)は、ミドルクラスで15,000ルピー〜20,000ルピー/月(22,500円〜30,000円/月)です。
確かに英語は通じますし、物価も安い(カレーは100円〜300円)のですが、一歩街に出れば、スリや物乞い、野犬を常に意識しなければならず、治安の良さに慣れている日本人にとっては、相当な疲労感が溜まります。
2012-09-07 16:21:46 写真1
施しを求める子ども。インドの街には、経済格差を強く意識させられます。
夜間は真っ暗で女性が一人で歩くことが難しいエリアも多く、私自身、無数の野犬と牛の糞(想像以上でした。)を踏み付けてしまわぬよう帰り道では細心の注意を払っています。
しかしながら、未整備だからこそ、今後の成長の余地も大きいとも言えます。
現地のインド人も「我々には少なくとも向こう10年間は山ほど仕事がある。」と自信満々に語っていました。
私たち日本人が当たり前のように享受している治安や衛生等の豊かさに感謝しつつ、インドの発展をこれからも応援したいと思います。
2012-09-07 16:26:46 写真1
世界遺産タージマハル
海外特派員 高橋
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