不動産市況に関する気になるニュースを見つけました。
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□都心オフィス空室率、2カ月連続最高更新 6月末
日経新聞 2012/7/5 11:13配信
オフィスビル仲介大手の三鬼商事(東京・中央)は5日、東京都心の6月末平均空室率が前の月より0.03ポイント高い9.43%になり2カ月連続で過去最高を更新したと発表した。新築大型ビルの開業が相次ぎ、テナントの流出した既存ビルの空室が増えている。
対象は都心の5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)。平均募集賃料(共益費含まず)は3.3平方メートルあたり1万6763円と同34円上昇。安めの物件の募集が減っており、値上がりは2カ月連続だ。
大阪の空室率は0.11ポイント低い10.08%、名古屋は0.18ポイント高い11.57%だった。
東京では年初以降、千代田区などの一等地で再開発による大型ビルの供給が相次いでいる。
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相変わらずオフィスビルの空室率は、芳しくない状況が続いていますが、注目したいのが平均募集賃料が2か月連続で上昇しているということ。
5月に2008年9月ぶりの反転を見せ、6月も続けて上昇したようです。
翻って、これまでオフィスビルの募集賃料単価は、40か月以上連続して下落を続けてきた訳です。
前職でオフィスビルを担当していたときには、
毎月空室率と募集賃料単価の推移をウォッチしておりましたから、
「どうせ。。」と諦めムードの中で確認し、「やっぱり。」と落胆し、
そしてそこはかとない申し訳なさを感じながら、
部内にレポートを回覧するのでした。
予定調和を打ち破ってくれた久々の好材料に、安堵している不動産関係者の方も多いのではないでしょうか。
また最近ではJ-REIT指数の反転や外資による不動産投資の積極化等
良いニュースが続いているようです。
【参考】
・ゴールドマン:日本で不動産投信運用へ、最大3,000億円-市況底と判断(ブルームバーグ)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M6IDI06KLVR401.html
デフレや少子化等経済環境は厳しい状況が続いていますが、
オフィスビル市況の回復を通じて、資産価格の下落に歯止めがかかってくれればと期待しています。
by 海外特派員 高橋
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